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太陽光パネルの研究・開発 【後編】
前編(7/31公開)では、既存の太陽光発電と進化系パネルによる新しい太陽光発電についてご紹介しました。 後編では、太陽光発電の研究や取り組み・開発についてご紹介いたします。 【後編】 1. 反射光を利用した両面発電 2. 太陽電池の発電効率を高める取り組み 3.有機系太陽電池 4.まとめ ======================================================== 1.反射光を利用した両面発電 前編で紹介した夜間での太陽光発電以外に、両面発電の研究・開発も進んでいます。 ≪一般的な太陽光パネル≫ 一般的な太陽光パネルは、太陽電池の並んだセルストリングの裏面に樹脂バックシートを取り付け、 表面に封止材と光を通す強化ガラスを取り付けます。前回コラムで掲載しましたが、発電効率は低く、 設置場所も限られます。そのため、いかにして発電効率を上げるかがカギとなっています。 ≪両面発電パネル≫ 近年では、パネルの両面を活用した両面発電が普及してきました。 両面パネルの場合は、裏面も表面と同じく封止材と光を通す強化ガラスが取り付けられており、地面 からの反射光などを裏面から吸収し、発電します。 また、この両面発電パネルは垂直に設置することもできるため、フェンスなどへの設置も可能で、 地表が白いほど強い反射光が得られるため、積雪地帯や砂地での設置も可能です。 ※両面パネルを設置した場合は、地面やパネルより下の位置にある壁などから反射された光を裏面のセルユニット から吸収できます。そのため、設置場所の状況によっては、発電効率をアップさせることも可能です。 直達光:太陽からの直線の光 散乱光:物質に光があたったときにあちこちに反射される光 反射光:地面や、光が当たっている面から一定に跳ね返ってくる光 2.太陽電池の発電効率を高める取り組み 前編で、夜間ソーラーなど新たな発電形態について紹介してきましたが、後編では、太陽電池の 発電効率を向上させる取り組みも加速しています。 ≪カメレオン発光体の応用≫ 太陽光パネルに使用されているシリコン太陽電池に関する研究は、長い歴史の中で最終形態に 近づいており,その変換効率を劇的に向上させることは困難です。 そこで、北海道大学は2015年に、温度変化によって発光色が変わる「カメレオン発光体」の 技術を太陽電池に応用し、発電効率を向上させることに成功したと発表しました。 カメレオン発光体を含んだフィルムを従来型の太陽電池に貼ることで発電効率を向上させる ことができます。さらに耐久性も向上(10年使用可能)することがわかりました。 ※太陽電池は安全な次世代エネルギー源として,注目されています! この研究は、火力発電や原子力発電と比べて発電効率が低いという太陽電池の課題改善に 大きく寄与すると期待されています。 3.有機系太陽電池 現在主流の太陽電池は、シリコンなどの無機物を利用するため製造工程のどこかで高温に する必要や、真空装置を使う必要があります。しかしながら、常温・常圧で製造できれば、 その分コストダウンが可能になります。 そこで研究が進んでいるのが、有機物を用いた太陽電池です。光を吸収する色素と電解質の 層を持つ色素増感太陽電池や、『ペロブスカイト』と呼ばれる結晶構造を持つ材料を用いた ペロブスカイト型太陽電池など様々な開発が進んでいます。 ≪ペロブスカイト太陽電池≫ 色素増感太陽電池は色素の可視光を吸収する作用を利用して発電する独立型電源です。 塗布や印刷技術で量産できることから低コスト化が期待できます。また、ゆがみに強く、 軽量化が可能であるので、これまでシリコン太陽電池では設置できない場所に設置でき ることが期待されます。性能面でもすでに、シリコン太陽電池に匹敵するエネルギー 変換効率を達成しており、製造が比較的簡単で、低照度の光環境においても効率よく 発電できるとされています。また、無機物で構成された太陽電池よりも安価に量産 できると期待されているため、本格的な実用化に向け世界中で研究が進んでいます。 4.まとめ 太陽光発電の新たな展開として、夜間発電などの事例を紹介しました。 これらの新技術は省エネを導き、既に実用化が進む技術もある一方で、まだまだ 試作段階なのが現状です。太陽光発電の新技術(夜間発電や両面発電、カメレオン 発光体を使った太陽光パネル等)、世界中で使用可能になれば、昨今のエネルギー 問題に大きく反映されることが期待されます。
2023.8.30
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太陽光パネルの研究・開発
太陽光発電で最も重要な物と言えば、太陽光パネルです。 太陽光パネルを使った「夜間発電」や、研究・開発が進む太陽光発電の「進化系パネル」の 数々について、前編・後編の2回に分けてご紹介します。 ◇もくじ 既存の太陽光発電の仕組み -1. 太陽光発電とは -2. 既存の太陽光発電の課題 進化系パネルによる新しい太陽光発電 -1. スタンフォード大学の研究 -2. オーストラリアの研究 3. まとめ 公共施設や住宅屋根、遊休地など様々な場所で設置されている太陽光発電。 国内での導入は企業・個人ともに着実に伸びており、広く普及してきています。 ただ一方で、「夜間は発電できない」「設置場所に限りがある」といった課題もあります。 そんな中で近年、太陽光発電が更なる普及に向けて、新たな進化を遂げつつあります。 どのような新技術の研究・開発が進んでいるのでしょうか。 1.既存の太陽光発電の仕組み -1.太陽光発電とは、シリコン半導体などを用いて、太陽の光エネルギーを太陽電池によって 電気に変換する発電方法です。「エネルギー源=太陽光」なので、通常利用しない屋根や 壁といった日光のあたるスペースを活用できるというメリットがあります。 一方で課題も山積です。 -2.既存の太陽光発電の課題 ①時間帯により発電量が左右される。 同じ太陽光パネルでも、日照時間の長さによって発電量は変化します。夜間には太陽の 光エネルギーが得られず、発電施設を稼働させることができません。太陽が出ている 時間は発電していますが、それ以外の時間帯は発電していません。 ②気温により発電効率が変化する。 一般的に太陽光パネルは高温に弱いとされ、結晶系の太陽光パネルは1℃上昇で発電効率が 0.4%低下してしまいます。 ③気象条件により発電量が左右される。 晴れの日が続きやすく気温が10℃から20℃の3月~5月は発電量が高くなる時期ですが、 晴れの日に比べて曇りの日は発電量が50%ほどに低下してしまうため、梅雨の時期は 発電量が減少すると言われています。 ④季節により発電量が左右される。 冬は春や夏場より日照時間が短いため発電量が減少します。 ⑤諸外国との比較 1kW当たりのシステム価格は年々低下していますが、国内における太陽光発電のシステム 費用は諸外国と比較すると高く、今後更なるコスト低減が求められています. 一方で、太陽光発電の発電効率は15%程度に留まり、火力発電の発電効率の半分以下の数字 となっています。前述でも書いているように発電量当たりのコスト低減を求められている今、 発電効率の向上を目指していくべきです。 2.進化系パネルによる新しい太陽光発電 発電設備の有効活用やコスト、発電効率など様々な課題がある既存の太陽光発電ですが、 近年、課題の解決に向けて様々な新技術の研究・開発が進んでいます。 -1.スタンフォード大学の研究者は、2022年4月に、市販のソーラーパネルに改良を加え、 夜間の発電に成功したと発表しました。物体が夜間に空を向いていると、宇宙空間に 熱を放射するため、気温と物体に温度差が生まれます。 この放射冷却の性質を利用してエネルギーを作り出すことによって、発電を行うことに 成功しました。(図1) -2.オーストラリアの研究チームも、放射冷却を利用した夜間発電と同様の原理で、 地球から宇宙に放たれる地表の熱を利用した夜間ソーラー技術の実験に成功したと 発表しています。地表の熱は夜間に赤外線の形で宇宙に向けて放出されます。 この研究では、発電出力はソーラー発電の10万分の1と弱い規模に留まり、発電効率 も低いとされていますが、半導体素子を改善することで将来的にはソーラー発電の 10分の1ほどにまで出力を高めることができると期待されています。(図2) 上記のように各国各機関の研究で改良したパネルの夜間の発電量は現段階では少量ですが、 夜間の照明や機器の充電、センサーなど低出力密度の用途には有効とされ、夜間に必要な 電力を一定程度賄うことができると期待されています。 3.まとめ 現在、太陽光発電の新たな展開として、夜間発電などの研究・開発が各国で進んでいます。 これらの新技術は既に実用化されているものもあります。 次回、後編では反射光を利用した両面発電等について紹介します。
2023.7.31
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自家消費型太陽光発電の重要性
現代社会では、持続可能なエネルギーの利用がますます重要視されています。その中でも、自家消費型太陽光発電は、 環境への負荷を軽減しながら経済的な利益をもたらすエネルギーの形態として注目されています。 なぜ今自家消費型太陽光発電が重要なのかについてお話ししたいと思います。 ◆もくじ 1.自家消費型太陽光発電とは 2.自家消費型太陽光発電のメリット 1)温室効果ガスの削減 2)再生可能エネルギーの活用 3)電力供給の安定性 4)環境への負荷軽減 5)CO2削減への対策 3.蓄電池のメリット 4.まとめ 1.自家消費型太陽光発電とは 自家消費型太陽光発電とは作った電気を売らずに、自社施設で使用するための太陽光発電システム。 自分たちで電気を作ることで、電力会社から購入する電気を削減できます。自家消費型太陽光発電は 作った電気を自家消費するため、電力会社から購入する電気が少なくなり、電気料金の削減につながります。 2.自家消費型太陽光発電のメリット 1)温室効果ガスの削減 地球温暖化と気候変動の問題が深刻化する中で、温室効果ガスの削減は課題となっています。自家消費型太陽 光発電は、太陽光を利用して電力を生成し利用するため、化石燃料に頼らずに温室効果ガスの排出を抑えるこ とができます。これにより、地球環境の保護と持続可能な未来に貢献します。 2)再生可能エネルギーの活用 自家消費型太陽光発電は、再生可能エネルギーの一形態として位置付けられます。太陽光は無尽蔵のエネルギ ー源であり、太陽光発電システムを使用することで、持続可能な電力供給が可能となります。再生可能エネル ギーの利用は、将来のエネルギー安定供給につながるだけでなく、エネルギーの輸入依存度を減らし、エネル ギーコストを抑制することも期待できます。太陽光発電システム設置コストは大幅に低下しており投資回収期 間も短くなっています。 3)電力供給の安定性 自家消費型太陽光発電は、地域の電力供給の安定性を高める役割も果たします。分散型の発電システムとし て、多くの家庭や施設に太陽光パネルが設置されれば、需要と供給のバランスを取りやすくなります。また 、自然災害などで電力供給が途絶えた場合でも、自家消費型太陽光発電による自給自足システムが機能し、 基本的な電力の確保が可能となります。 4)環境への負荷軽減 自家消費型太陽光発電は、エネルギー生産に伴う環境への負荷を軽減する面でも優れています。化石燃料によ る発電では、大気汚染や酸性雨、水質汚染などの環境問題が発生しますが、太陽光発電はそのような問題を抱 えません。 5)CO2削減への対策 自家消費型太陽光発電が注目される理由には、こうしたCO₂の削減を企業の評価基準に置く脱炭素時代という 現代の潮流があります。脱炭素に取り組まないことで、CO₂排出に配慮がない企業とマイナス評価が下される恐 れすらあります。脱炭素と企業は今や密接につながっています。脱炭素時代においてCO2削減に取り組むこと が企業の価値を高める手段として非常に有効です。自家消費型太陽光発電に導入によってCO2排出量を削減す るという環境価値を生み出します。この取り組みを企業としてのCSR(企業の社会的責任)活動として対外的 に伝えることで、企業評価の向上につながります。さらに二酸化炭素の排出量の削減に貢献するやり方があり ます。それが、自家消費型太陽光発電と蓄電池をセットで導入することです。ここからはそんな蓄電池につい てお話していきたいと思います。 3.蓄電池のメリット 蓄電池を使用することで、化石燃料に頼らずに電力を供給することができ、二酸化炭素の排出量の削減に貢献 します。これにより、温室効果ガスの排出量の削減や気候変動の緩和につながります。また自家消費型太陽光 発電で発電された電力を蓄電池に貯めて使用することで、電力会社からの購入電力量が減少し、電力料金の削 減が期待できます。また、需要ピーク時の電力料金の高騰を回避することも可能です。蓄電池技術は急速に進 化しており、コストの低減と性能の向上が進んでいます。蓄電池を使用し、充放電を制御することで、電力の 需要が予測できない場合や緊急時には、蓄電池の容量を活用して需要への対応が可能となります。さらに蓄電 池を利用することで、太陽光発電の出力変動によるバッテリーの負荷を軽減し、バッテリーの寿命を延ばすこ とで太陽光発電システムの長寿命化に寄与します。 4.まとめ 自家消費型太陽光発電システムを自社設備で使用することは、緊急時だけでなく平常時においても有効な手段 です。蓄電池と組み合わせ使用することで、雨天や夜などの発電しない時間帯の電気も貯めておくことができ ます。 自家消費型太陽光発電システムや蓄電池の設置については、弊社にご相談下さい。
2023.5.31
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電力需要管理の最新技術!デマンドコントローラー
これからの季節、冷房を使用することが多くなると思います。今現在問題になっている電気代高騰も あり例年よりも電気代が上がることを不安に思っているのではないでしょうか。そこで空調機の動きや 状態(室温)を自動で監視してくれる電力抑制システムがあります。それがデマンドコントローラーです。 今回は電気代の削減にも役立つデマンドコントローラーについて解説していこうと思います。 もくじ 1. デマンドコントロールとは 1)デマンド値とは 2. 太陽光発電と蓄電池 1) ピークカットとは 2) ピークシフトとは 3. まとめ デマンドコントロールとは 事業で使用する電力量の監視・調整を通じて消費電力量を計画的にコントロールする仕組みです。 デマンドコントロールは、無駄な電力消費を抑えることで電気代削減になります。とくに高圧電力契約を結んでいる場合に 高い効果を発揮します。デマンドコントロールによって電気代を抑えるためには、デマンド値が重要。 1)デマンド値とは デマンド値とは30分間の平均使用電力のことを指します。電気代の削減は、電力量の使用ピークを、監視・制御することがカギ! 電気代の基本料金は、過去1年間のピーク消費電力=最大デマンド値をもとに決定されます。一瞬でも対応が遅れ、 最大デマンド値を超えると、基本料金がアップする仕組みになっています。つまり、デマンド値を監視し、最大デマンド値を 超えそうな場合に、電力消費を調整して デマンドを抑えることで、電気代の基本料金の抑制、削減ができるということです。 電力消費の影響が大きい箇所から局所的に電力を削減すると効果的です。このように施設の省エネ化と創エネ化に取り組むことで、 効率的にデマンド値を下げることができます。 2. 太陽光発電と蓄電池 デマンドコントロールシステムやデマンド監視による電力使用の効率化と併せて検討したいのが「太陽光と蓄電池」です。 1) ピークカットとは デマンドコントロールの仕組みを活かす手法としてピークカットが注目されています。ピークカットを行うには、太陽光発電と蓄電池の 設備を利用します。太陽光パネルで発電した電気を、自社で使用することで電力会社から電気を買う必要がなくなり、その分デマンド値を抑制できます。 2) ピークシフトとは 昼間は夜間と比べて電気の需要量が多いため、一般的に電力会社の電気使用料金は昼間が割高、夜間が割安に設定されています。 蓄電池を活用することで、夜間の割安な電気を購入して蓄電池に貯めておき、昼間に消費する電力の一部をまかなうことが可能です。 このように電力消費が増える昼間を避けて、朝や夜間に電力を消費する(貯める)ことを、ピークシフトといいます。 ピークシフトに寄って、デマンド値の上昇が抑えられます。企業・法人が太陽光発電システムを導入し、発電した電気を自ら使用する「自家消費」は、 メリットがあります。太陽光発電を活用すれば電力会社から購入する電力量そのものを減らせるため、より直接的な電気代削減に繋がりやすいです。 まとめ 脱炭素社会に向けた動きが強まるなか、空調設備のムダな電気使用を抑え、CO2排出量を削減しながら環境への取り組みとしても注目されています。 安い設備投資ではありませんが、今後メリットはあると考えてます。
2023.4.28
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今注目の蓄電池!
再生可能エネルギーとして注目を集める太陽光発電システム。 太陽光発電システムの利点は、自宅やビルなどの屋根に太陽光パネルを設置し、発電した電力を家庭に届けます。 しかし日照量や天候に左右されるため、常に安定した電力供給ができるわけではありません。 そこで蓄電池が活躍します。皆さんは蓄電池とは何かをご存じですか?蓄電池と言っても種類は幾つかありますが、 そもそも蓄電池とは何か?からお話をして行こうと思います。 もくじ 蓄電池とは 1. どんな機能? 2. メリットは? 3. 災害時に大活躍! まとめ 1. どんな機能? まずは蓄電池とは、どのような機能を持った設備なのか? 蓄電池とは、何度も充電・使用できる電池のことで、太陽光発電システムとの連携をはじめ、家電製品や電子機器など さまざまな場面で用いられています。スマートフォン、ノートパソコン、デジタルカメラ、ハイブリッド車、 再生可能エネルギー装置など、多々あります。 蓄電池には、規模、使用場所によって家庭用蓄電池と産業用蓄電池に区分されていて価格も50万~200万円と様々です。 家庭用蓄電池は、一般住宅向けに設計・開発された蓄電池のことで、1m以内のコンパクトサイズになっている為、 どの一般住宅にも設置しやすいという特徴があります。家庭用蓄電池の容量は1kwhや5kwhなど各メーカーが多種多様なタイプを 用意しているので、住宅用太陽光発電の出力に合わせて設置可能です。 2. メリットは? 次に蓄電池設置の主なメリットの話です。一番のメリットは電気代を抑えられる点です。電力会社から供給される電気を蓄え、 電気使用量の多い時間帯に放電することで電気代を抑えられます。最近では、太陽光発電システムと連携できる蓄電池が 開発・販売されているので、発電した電気を蓄えられます。さらに、蓄電池の技術が進歩し、より効率的で長寿命な蓄電池が 開発されており、太陽光発電システムと蓄電池を導入することで、より環境にやさしく、経済的な電力供給が可能です。 太陽光発電システム単体では、太陽光を電気へ変換・交流電気へ変換・電気機器へ供給といった機能のみです。 また、未使用の電気は蓄電できないため売電されますが、発電できない夜間は買電しなくてはいけません。蓄電池を導入すると 夜間の買電量を抑えられるので、節電になります。 3. 災害時に大活躍! 次に蓄電池は、災害などによる停電時にも活用できます。蓄電容量分しか使用できませんが、10kwhの場合24時間前後は 冷蔵庫・モバイル機器(合計電力10kwの家電と想定)へ電気を供給可能です。 大規模地震や台風などによって、1週間以上の停電が想定されます。また、自治体や企業による復旧作業にも時間がかかるので、 個人で出来るエネルギー対策にも力を入れましょう。 まとめ 蓄電池についてお話ししましたがいかがでしたでしょうか。太陽光発電システムと蓄電池をセットする事で供給する電気を蓄える事ができ、 使用量の多い時間帯に放出することで電気代高騰でお悩みの方にとって電気代を抑えられ大きなメリットにつながります。 さらに蓄電池の使用によって、二酸化炭素やその他の有害物質の排出が減少することが期待できます。 今現在、蓄電池のコストが下がってきており長期的に見ればコスト削減につながりますので是非、蓄電池を検討してみてはいかがでしょうか。
2023.3.30
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今日からできる「電気代」節約術
これからの高騰し続ける電気代の節約術 皆さんのお家ではここ最近急激に電気代が上がったと感じたことがありませんか。電気代高騰の今、ご家庭で協力して電気代の 節約を行っているのではないのでしょうか。「テレビのつけっぱなし」「照明の消し忘れ」など電気代が上がる行動を慎んでいることでしょう。 今回はそんな高騰し続ける電気代を少しでも節約ができる方法をご紹介します。 もくじ 1. 電気代を節約するポイント ・風向きを下向きにする ・フィルターを掃除する ・エアコンはこまめに切らない ・室外機の周りに物を置かない ・窓の断熱カーテンなど ・温度と湿度を調整する ・調理家電 ・冷蔵庫 2. 今、注目の太陽光と蓄電池 3. まとめ 1.電気代を節約するポイント みなさんは一番どの電気機器をご家庭で使われていますか?特に夏や冬はエアコンをよく使うと思いますが、夏はエアコンなどを34.2% 冬は暖房機器を32.7%使っている中でエアコンが17%を占めており、これが電気代に大きく影響しています。 そのため、まずはエアコンの節約術について解説していきます。 ・エアコンの風向きを下向きにする 温かい空気は上に、冷たい空気は下の方にたまりやすいのでエアコンの風向きを下向きに設定し、温かい空気を送ることで、 より効率的に部屋全体を素早く暖められ、サーキュレーターを使用すればより効率的に部屋全体を暖めることができます。 ・エアコンフィルターを掃除する フィルターにほこりがたまると室内機が吸い込む空気の量が少なくなり、多くの電力を使う原因になります。 目安は2週間に1回程度でフィルターを取り外し掃除機でほこりを吸い取ることをお勧めします。 ・エアコンはこまめに切らない エアコンは起動した後、室温を設定温度に近づけるまでに多く電気を使うので 部屋が暖まったからといってスイッチを切らず、自動温度調節機能にして、30分ほどの外出ならつけたままをお勧めします。 ・室外機の周りに物を置かない 室外機は、暖房時は室内に熱を送り込み、冷房時は室内の熱を屋外に逃がす働きをしているので室外機の周りに 物を置いていると消費電力が増えます。 ・窓の断熱カーテンなど 断熱性に優れたカーテンやシートは、温かい空気が窓から逃げたり冷気が入ったりするのを防ぎます。 日中の日当たりのいい時は、カーテンを開けて熱を部屋に取り入れるといいですね。 ・温度と湿度を調整する 加湿器などで湿度を高めると、設定温度が低めでも体感温度が上がり暖かく感じる。湿度は40~60%が適切。 湿度が低いとウイルスが活性化し、これ以上湿度が高いとカビの発生につながります。 ここまででエアコンの節約術については理解されたと思います。 続いては、エアコンの次によく使うキッチンの電気機器の節約術について解説していきます。 ・調理家電 キッチンでは今、話題の「ほったらかし調理家電」「電気ポット」「炊飯器」といった便利な調理家電ですが 保温は電気代がかかります。調理後は保温を短めにしましょう。 ・冷蔵庫 冷蔵庫は1年中使っていますから温度設定が大切ですね。 冷蔵庫には詰め込まず、冷凍庫はいっぱいにし、設定温度は「弱」にすると消費電力を下げることができます。 キッチンの電気機器の節約術はこのようになっています。 しかし、これからどんどん電気代は高騰し続けるため、どれだけ節約しても節電には限りがあるのです。 そこで今、多くの人が太陽光と蓄電池のセットで導入を検討されています。 2. 今、注目の太陽光と蓄電池 太陽光のみを設置している場合「使う」か「売る」かしかできません。しかし現在では売電価格下がっているために 蓄電池を使い昼間に作った電気を貯めて自家消費する方がかなりメリットになり節電にもなります。 さらに蓄電池をつけると日中は太陽光で作った電力を使い、余った分を蓄電池に充電することで夜間や災害時にも 充電した電気が使えるのです。そのため今、太陽光と蓄電池が注目を集めています。 3.まとめ このように電気代高騰が続いている現在、私たちが電力会社から買う電気は、電力会社へ売る電気よりも高い場合が 多い状態になっています(※電気料金プランや太陽光発電の導入時期等によって異なります)。そのため、自家消費を増やして 電力会社から買う電気を減らすことが、電気代の節約につながります。 前述したように太陽光発電と蓄電池を併用すると夜間や停電時の非常時の電源として活用でき、災害などで停電しても、 機器が正常に作動していれば、生活に必要な最低限の電気なら昼夜賄えるかもしれません。 太陽が出ていれば太陽光発電システムで発電した電気をいつでも使え、蓄えられる可能性があり昨今、多くの人が蓄電池にも 興味をもたれています。日本は、2050年までに「カーボンニュートラル」を目指しているので今後、住宅に太陽光発電や蓄電池を 導入したいと思う方が増え、エネルギーの自給自足の取組みが広がれば、日本のエネルギー自給率の低さの改善につながることでしょう。 電気代高騰が続いている今、太陽光発電と蓄電池の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
2023.3.1
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意外と知らない電気代のしくみ
電気代のしくみとは? 電気代は嫌でも毎月かかる固定費だから、1円でも安くしたいですね。 毎月請求されるものなので電気代の明細書を確認したことがないという人は多いのではないでしょうか? 今回はそんな電気代のしくみをご紹介します。 もくじ 1. 電気料金の3原則 ・原価主義の原則 ・公正報酬の原則 ・電気の使用者に対する公平の原則 2. 電気代のしくみ ・基本料金 ・電力量料金 ・再生可能エネルギー発電促進賦課金 3. まとめ 電気料金の3原則 基本料金と電力量料金単価の決定にあたっては「原価主義の原則」「公正報酬の原則」 そして「電気の使用者に対する公平の原則」の3原則に基づき行っています。 ・原価主義の原則 料金は、能率的な経営の下における適正な原価に適正な利潤を加えたものでなければならない。 ・公正報酬の原則 設備投資等の資金調達コストとして、事業の報酬は公正なものでなければならない。 ・電気の使用者に対する公平の原則 電気事業の公益性という特質上、お客さまに対する料金は公正なものでなければならない。 この3原則から電力会社の利用者が過剰な料金を請求されることなく、電力会社も電気を供給するために かかった費用を回収できるバランスが保たれています。 電気代のしくみ 下記の3つのしくみを合計した料金が、月々の電気代として請求されます。このうち電力量料金には、 使用量以外に「燃料費調整単価」によって変動します。電気代は基本的に下記によって構成されています。 ・基本料金 ・電力量料金 ・再生可能エネルギー発電促進賦課金 ・基本料金 契約プランごとに設定された固定料金のことです。 基本料金は固定なので、電気をどれだけ使用したかにかかわらず、毎月同じ金額がかかります。 ・電力量料金 電力量料金は使用した電力量(kWh:キロワットアワー)に応じてかかる料金のことです。 その月に使った電力量に比例して電力量料金が発生します。 電力量料金の三段階料金とは、電気を使用した量に応じて、単価設定を三段階に分けたものです。 電気使用量が一定量を超えると、単価が切り替わります。 電力量料金には、燃料費調整制度にもとづいて燃料費の変動にあわせて 変動する「燃料費調整額」が含まれており、火力発電に用いる燃料(原油・液化天然ガス・石炭)の 価格変動が、毎月の電気料金に反映します。3ヶ月の平均燃料額が基本価格より高ければ電気料金が上がり低ければ下がります。 日本は電力を作るための燃料の資源が乏しく、ほとんどを輸入でまかなっており、国内の資源だけでは 安定した電力の供給がでず、世界の経済状況、為替レートなどが燃料価格に大きく影響され、 電気料金を固定していると、燃料価格が高騰したときに電力会社が大きな損失を被る 可能性があるため、安定的な電力供給のため燃料費調整制度が設けられました。 ・再生可能エネルギー発電促進賦課金(以下「再エネ賦課金」) 日本には「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」があり、再生可能エネルギーを用いて 発電した電気を一定期間は国が固定価格で買い取ることとしています。 「再エネ賦課金」は、再生可能エネルギー電気の買い取りに電力会社が要した費用を電気の使用者が賦課金 として負担するものです。賦課金単価は全国一律で、電気の使用量に応じて利用者が負担する決まりです。 燃料費調整額のように単価がマイナスになることはありません。 まとめ 電気代が値上がっている部分は、燃料費調整額で、原油、LNG(化天然ガス)、石炭価格が反映されるもので、 現在はこれらの燃料が高騰し、電気代が高くなる要因となっています。 天然ガスは燃焼時の大気汚染が最も少ない化石燃料で、日本では発電用燃料の4割弱を占めています。 世界での需要が拡大し供給の減少が進めば、価格の高止まりが続くでしょう。
2023.1.31
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環境問題の取り組み RE100
環境問題の取り組み RE100 現在多くの企業が使用している電力は火力や原子力で発電された電力です。しかし、火力で電力を 発電することで、大量の温室効果ガスが発生し、地球温暖化を加速させる原因となり、産業で使用 している電力は世界中で消費する電力の約半分を占めると言われています。企業の使用する電力が 地球温暖化を加速させ、大きな影響を与えています。一方で太陽光発電や風力発電といった再生可能 エネルギーは、気候による変化はありますが発電費用が急高騰することはありません。このような状況 から脱炭素社会を目指すため、企業が使用するエネルギーを見直すためにRE100が発足されました。 ◇もくじ RE100とは RE100 加盟条件 再エネ100宣言 RE Actionとは 再エネ100宣言 RE Actionの参加条件 まとめ RE100とは RE100(アールイーワンハンドレッド)とは「Renewable Energy 100%」の略称です。 RE100は、環境問題に取り組む国際環境NGO団体「The Climate Group」と「CDP」の協事業活動で、 2014年にイギリスで発足した国際的な取り組みです。 世界で影響力のある企業が、事業活動で使用する電力を100%再エネにすることで、再エネ市場を 拡大させCO2排出量を削減することを目的としています。 例えば、自社で太陽光発電を設置し、発電した電気だけで事業に必要な電気を全て賄えば100% 達成ということになります。 消費する電力の全てを再生可能エネルギーで賄うRE100は世界的な流れとなったSDGsの目標達成のために 必要な取り組みで、大企業だけの話ではなく環境対策は中小企業も達成しなければならない目標と言えるでしょう。 RE100 加盟条件 世界的に認知度や信頼度の高い企業であること 電力消費が100GWh(日本では50GWh)以上であること RE100の目的に貢献できる特徴や影響力を持っている企業であること フォーチューン1000またはそれに相当する主要な多国籍企業であること RE100が大企業向けなのに対し、中小企業でも参加できる日本国内の取り組みがされています。それが 中小企業でも参加できる再エネ100宣言 RE Actionです。 再エネ100宣言 RE Actionとは 再エネ100宣言 RE Actionとは2019年10月に、グリーン購入ネットワーク(GPN)、イクレイ日本(ICLEI)、 公益財団法人 地球環境戦略研究機関IGES)、日本気候リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)の 4団体によって「再エネ100宣言 RE Action(アールイーアクション)」が発足しました。これは、企業、 自治体、教育機関、医療機関などが使用電力を100%再生可能エネルギーへと切り替える意思と行動を 示すための連合体になります。 RE100は中小企業にとってハードルが高いため、RE100に比べるとハードルが低い 「再エネ100宣言 RE Action」を選択する方が現実的です。 中小企業も環境対策に、電力購入や自家発電設備の設置などで再生可能エネルギーを 積極的に導入することを中小企業も求められ、それに向けて行動する必要があります。 再エネ100宣言 RE Actionの参加条件 2050年までに使用電力を再エネ100%にすることを目標設定し、公表すること 再エネ推進に関する政策エンゲージメントの実施をすること 消費電力、再エネ達成率などを毎年報告すること 以上の条件を満たして、再エネ100宣言 RE Actionを掲げることができます。 これにより、脱炭素化に向けて取り組んでいる企業であることをアピールでき、環境やSDGs への配慮がイメージアップし、RE100加盟企業との交流も期待できます。 まとめ 世界的にも注目されているRE100の取り組みは、SDGsの目標達成の為にも必要な取り組みです。 この目標達成は大企業に限った話ではなく、中小企業にとっても達成しなくてはならない必達目標 となりました。しかし、RE100の加盟はハードルが高い面も多々あるため、先ずはRE100宣言 RE Action などを検討するのが効果的な環境対策と言えるでしょう。この世界的な動向から、環境対策は更に注目 され再エネ100%に取り組むため、太陽光発電設備の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
2022.12.27
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電気代の削減に電力の自家消費!
私達たちの暮らしになくてはならない『電気』、電気代が年々上がり、毎年夏と冬になると 電気代の値上げが話題になりますね。 電気代が毎年上がり、家計の支出が増えたと多くの方が感じているのではないでしょうか? ◇もくじ 1. 電気代の値上げ 2. 化石燃料とは 3. 自家消費型太陽光発電が注目される理由 4. まとめ 電気代の値上げ 電気料金の値上げは冬の電力需要が大幅に上がった事と火力発電を使用する時の燃料価格が 高騰しているためです。 日本の発電量のうち約8割が火力発電といわれており、我が国の電力は化石燃料に頼っているために 今後も電気料金の値上げが考えられます。 化石燃料とは 化石燃料とはエネルギー資源の中で最も多く使われており、石油や石炭、天然ガスで 地下から掘り出されます。 石炭の起源は3億年前になるといわれており地上を覆っていたシダ植物などが 地下に大量に体積・加圧されるなどして長い年月をかけて石炭になったと考えられています。 石油や天然ガスの起源は約1億9千万年前、恐竜が生きていた頃といわれています。動物などの 死骸が体積・加圧されるなどして化石化し石油や天然ガスとして利用できる状態に変化したと 考えられています。 今、化石燃料は火力発電の燃料やプラスチック製品の原料、ガソリンなど大量に使用され化石燃料が 蓄積するよりもはるかに上回る早さで消費されています。 また、化石燃料は火力発電で燃焼して使用するときに温室効果ガスを排出するため地球温暖化の 原因と指摘されています。 これらの化石燃料は地球が長い時間をかけて作り出された大切な資源なのです。 そのため最近では太陽光発電による電力の自家消費型が注目されています。 自家消費型太陽光発電が注目される理由 自家消費型太陽光発電とは太陽光発電設備を設置して発電した電気を使うことです。 電気代が安定するうえ、さらに削減することができると注目されています。 太陽光発電で発電した電力を日中は使用し、余った電力を電力会社に売ることができます。 さらに蓄電池を設置すると電力をためて使用することができるようになります。 つまり昼間に電力をためて夜間に使用することでエネルギーの自給自足ができ、理想的ですね。 光熱費の削減になり、毎年の出費を抑えると20年、30年後に大きな差になるでしょう。 環境メリットも大きく、太陽光発電は再生可能エネルギーでエネルギーが枯渇する事なく繰り返し 用いることができるので将来的に資源不足を心配する必要もありません。私たちが使用している電気を 太陽光発電にすると1kwあたり年間でCO2が最大0.6tの削減になると言われています。 まとめ いかがでしたでしょうか。化石燃料は地球が長い時間をかけて作り出された大切な資源で 地球温暖化の原因といわれています。このため化石燃料の使用を少なくするために電力の 自家消費が注目されています。 しかし太陽光発電の余剰売電単価は年々落ちていきます。 そのため太陽光発電を早目に設置する ことで売電利益も大きくなるといえるでしょう。 また、世界的な半導体不足のため、今後もしばらくは太陽光発電システムの価格低下は難しいため 待つよりも今設置した方がお得といえます。 持続可能な社会のために太陽光発電設備の設置を検討してみてはいかがでしょうか。
2022.11.30