太陽光が最大限に活躍する季節はいつ!?
太陽光発電といえば太陽がよく出ている季節を連想しますよね。
そこでもっとも発電するのはいつなのでしょうか?今回は太陽光発電がもっとも活躍する季節をご紹介します。
◇もくじ
1.太陽光発電による発電量の多い季節・時期
2.日照時間が長い夏に太陽光発電の発電量が少ない理由
3.まとめ
【太陽光発電による発電量の多い季節・時期】
太陽光発電は、太陽の光で発電するため晴れていることが重要です。雨や雪などの天候によって
発電量が大きく左右されますが、同様に季節によっても太陽光発電による発電量は大きく異なってきます。
どの季節が1番発電するのか考えた時に、気温も高く日差しも強い7月から8月が適していると考えるでしょうか。
それとも昼間の時間が1番長い6月だと考えるでしょうか。多くの方が『太陽光といえば夏』
と考える方が多いのではないでしょうか。
ところが、実際にはそうではありません!
なんと、太陽光の発電量は4月から5月が最大ピークとなります!発電量への影響は、
天気はもちろん日照時間と気温が大きく影響しているのです。
日照時間は6月が比較的長く、7月から8月の夏本番にかけてが、最高潮の時期になります。
ただし日照時間が比較的長いと言われている6月は、みなさまもご存じの通り、
太陽光発電所にとって天敵となる梅雨の時期とぶつかり、
発電量は日照時間が長くても6月全体を通すと減少傾向にあります。
日照量で考えると7月から8月の発電量が多くなりそうですが、なぜ4月から5月がもっとも発電量が多いのでしょうか。
そこにはもう一つ条件となる気温が影響しているのです。
【日照時間が長い夏に太陽光発電の発電量が少ない理由】
太陽光発電の発電量は日照時間が長ければ長い程、発電量は増加します。
だとしたらやはり発電量が増えるのは、7月から8月にかけての夏の時期なのではないかと考えるのが普通ではないでしょうか。
もちろん、1年を通しての日照時間が1番長いのは7月から8月にかけての夏になります。
しかし、夏が発電量のピークになれない原因として、夏の高い気温にあります。
太陽光発電関連の設備は精密機器となり、携帯電話と同じく太陽光パネルも気温による影響を受けます。
そのため気温が上昇することで発電効率も悪くなってしまうのです。これはパワーコンディショナーも同様です。
各メーカーが発表している太陽光パネルの性能データも、基本的に気温が25℃で一律で計算されています。
太陽光パネルは気温が25℃以上になると、徐々に発電効率などの機能が低下しはじめ、
最終的に発電量が低くなってしまうのです。
そのことから夏は発電量が伸び悩み、高すぎず、低すぎずなちょうどいい気温の春は発電量が伸びることから
夏と春で差が出てしまうのです。
また夏といえば、パワーコンディショナー等のトラブルが発生する可能性があるため、
その点からも、春の方が好条件となっています。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
発電量を考えた時、どうしても夏を想像しがちですが、実際は春が1番の発電量のピークになります。
もし1番発電する時期に太陽光発電所にトラブルが発生すると、投資としては大きなマイナスへとなってしまいます。
トラブルは機器だけでなく、夏へ向けての雑草対策もその一つとなります。
重要な季節に発電量をきちんと確保するためにも、
日々の発電量を遠隔監視するなど定期的なメンテナンスを行うことが重要になります。
2022.9.22