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環境問題の取り組み RE100

2022.12.27

環境問題の取り組み RE100

 

現在多くの企業が使用している電力は火力や原子力で発電された電力です。しかし、火力で電力を
発電することで、大量の温室効果ガスが発生し、地球温暖化を加速させる原因となり、産業で使用
している電力は世界中で消費する電力の約半分を占めると言われています。企業の使用する電力が
地球温暖化を加速させ、大きな影響を与えています。一方で太陽光発電や風力発電といった再生可能
エネルギーは、気候による変化はありますが発電費用が急高騰することはありません。
このような状況
から脱炭素社会を目指すため、企業が使用するエネルギーを見直すためにRE100が発足されました。

 

 

 

◇もくじ

  1. RE100とは
  2. RE100 加盟条件
  3. 再エネ100宣言 RE Actionとは
  4. 再エネ100宣言 RE Actionの参加条件
  5. まとめ

 

 

 

RE100とは

RE100(アールイーワンハンドレッド)とは「Renewable Energy 100%」の略称です。

RE100は、環境問題に取り組む国際環境NGO団体「The Climate Group」と「CDP」の協事業活動で、
2014年にイギリスで発足した国際的な取り組みです。

 

世界で影響力のある企業が、事業活動で使用する電力を100%再エネにすることで、再エネ市場を
拡大させCO2排出量を削減することを目的としています。

例えば、自社で太陽光発電を設置し、発電した電気だけで事業に必要な電気を全て賄えば100%
達成ということになります。

消費する電力の全てを再生可能エネルギーで賄うRE100世界的な流れとなったSDGsの目標達成のために
必要な取り組みで、大企業だけの話ではなく環境対策は中小企業も達成しなければならない目標と言えるでしょう。

 

 

RE100 加盟条件

  • 世界的に認知度や信頼度の高い企業であること
  • 電力消費が100GWh(日本では50GWh)以上であること
  • RE100の目的に貢献できる特徴や影響力を持っている企業であること
  • フォーチューン1000またはそれに相当する主要な多国籍企業であること

 

 

RE100が大企業向けなのに対し、中小企業でも参加できる日本国内の取り組みがされています。それが
中小企業でも参加できる再エネ100宣言 RE Actionです。

 

再エネ100宣言 RE Actionとは

再エネ100宣言 RE Actionとは2019年10月に、グリーン購入ネットワーク(GPN)、イクレイ日本(ICLEI)、
公益財団法人 地球環境戦略研究機関IGES)、日本気候リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)の
4団体によって「再エネ100宣言 RE Action(アールイーアクション)」が発足しました。これは、企業、
自治体、教育機関、医療機関などが使用電力を100%再生可能エネルギーへと切り替える意思と行動を
示すための連合体になります。

RE100は中小企業にとってハードルが高いため、RE100に比べるとハードルが低い
「再エネ100宣言 RE Action」を選択する方が現実的です。

中小企業も環境対策に、電力購入や自家発電設備の設置などで再生可能エネルギーを
積極的に導入することを中小企業も求められ、それに向けて行動する必要があります。

 

再エネ100宣言 RE Actionの参加条件

  • 2050年までに使用電力を再エネ100%にすることを目標設定し、公表すること
  • 再エネ推進に関する政策エンゲージメントの実施をすること
  • 消費電力、再エネ達成率などを毎年報告すること

 

以上の条件を満たして、再エネ100宣言 RE Actionを掲げることができます。
これにより、脱炭素化に向けて取り組んでいる企業であることをアピールでき、環境やSDGs
への配慮がイメージアップし、RE100加盟企業との交流も期待できます。

 

 

まとめ

世界的にも注目されているRE100の取り組みは、SDGsの目標達成の為にも必要な取り組みです。
この目標達成は大企業に限った話ではなく、中小企業にとっても達成しなくてはならない必達目標
となりました。しかし、RE100の加盟はハードルが高い面も多々あるため、先ずはRE100宣言 RE Action
などを検討するのが効果的な環境対策と言えるでしょう。この世界的な動向から、環境対策は更に注目
され再エネ100%に取り組むため、太陽光発電設備の導入を検討してみてはいかがでしょうか。