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海外の最新太陽光事情 ― 世界の動きから学ぶ日本の未来

2025.9.18

導入
日本でも太陽光発電の普及が進んでいますが、海外ではさらに一歩進んだ先進的な取り組みが数多く行われています。各国の事例を知ることで、日本での活用のヒントを得ることができます。

 


海外事例
・ドイツ:固定価格買取制度を早期に導入し、再生可能エネルギー先進国としての地位を確立。住宅や中小企業の自家消費モデルが進んでいます。
・中国:太陽光パネルの生産量で世界一。規模の経済によりパネル価格を引き下げ、世界的なコスト低下を牽引しています。
・アメリカ:大規模メガソーラーの開発が加速。EV(電気自動車)との連携や再エネ電力の直接契約(PPA)が広がっています。
・中東:砂漠地帯を活用した超巨大プロジェクトを展開。再エネを活かした水素製造にも注力しています。

 


国内での動き
日本でも海外の流れを受け、徐々に活用の幅が広がっています。
ここでは「大手企業」「自治体」「農業分野」の3つの側面をご紹介します。

・大手企業:工場や物流拠点に自家消費型太陽光を導入し、電力コスト削減と同時に「再エネ利用率」を開示する動きが強まっています。
・自治体:公共施設や学校の屋根にパネルを設置し、災害時の非常用電源としても活用。地域全体のレジリエンス強化につなげています。
・農業分野:営農型太陽光(ソーラーシェアリング)が広がりつつあり、土地の有効活用と再エネ導入の両立が模索されています。

ヒント(日本への示唆)
こうした海外・国内の動きを踏まえると、日本においても「EVとの組み合わせ」や「大規模蓄電池の活用」が今後の重要テーマとなることが分かります。また、再エネ調達は企業の脱炭素経営やESG対応の観点からも避けて通れない課題となってきています。

 


導入の方向性
日本での主な導入モデルには以下のようなものがあります。

・自家消費型太陽光発電:工場やオフィスの屋根に設置し、自社の電力需要をまかなうモデル。電気代削減と同時に、再エネ比率向上を図れます。
・野立て太陽光発電:遊休地や広い土地を活用して発電し、売電やPPA事業に活かすモデル。長期的な投資対象として注目されています。

導入目的によって、最適なスキームや投資回収の考え方が異なるため、事前にシミュレーションを行い、自社に合ったモデルを選択することが重要です。

 


まとめ
海外の先進的な事例から学べるのは、「太陽光発電は単なるエネルギー源ではなく、経営戦略や街づくりの一部になり得る」ということです。日本でも、企業・自治体・農業分野などで導入が進んでおり、自家消費型や野立てといった多様な手法を組み合わせることで、持続可能で競争力ある未来を築いていくことができます。